【2010.11月号】

いいもんみつけ隊

カフェ・キアッケラ
 店長 佐鳥 昌史 氏
山口市中央1丁目6−11
TEL(083)920−8335
http://ameblo.jp/chiacchiera

カフェ・キアッケラ

 小さい頃から料理に関心があり、社会人になって訪れたイタリアンレストランで、素材の味を活かした料理の美味しさに惹かれた佐鳥店長。その後、持ち続けた開業の夢を叶えるため、イタリアへ単身留学。レストランで修行し、前菜の盛りつけ、手打ちパスタ等を任され、腕を磨かれました。帰国後は、輸入食材を販売する飲食店に就職。2006年3月に「カフェ・キアッケラ」を創業。今年、県内で初めて、オリーブオイルソムリエ資格(日本オリーブオイルソムリエ協会認定)を取得された佐鳥店長にお話を伺いました。

創業までの経緯を教えてください。
 学生時代から、いつか自分のお店を持ちたいと思っていました。イタリア料理の文化や背景を学ぶため留学し、レストランで本場の料理を勉強しました。休日には、フィレンツェ、ローマ等へ郷土料理の食べ歩きをしていました。国内外で修行した後、2006年3月に「カフェ・キアッケラ」を創業しました。「キアッケラ」とは、イタリア語でおしゃべりするという意味です。当店は、化学調味料等を一切使わず、素材の旨味で味を作っています。サラダは、オリーブオイルと塩こしょうだけで味付けしています。オリーブオイルは、素材の味を引き立てるんですよ。

オリーブオイルソムリエ資格取得のきっかけは?
 オリーブオイルについてのこれまでの知識や経験を何か活かす方法がないかと思っていたところ、日本オリーブオイルソムリエ協会の資格を知りました。ソムリエ資格を取得すれば、より多くの人にオリーブオイルの良さを伝えれるのではないかと思ったんです。

どのようなことを勉強されたんですか?
 まず、ジュニアソムリエの資格を取得するため、オリーブの起源と歴史、アンチエイジングや心臓病予防などの健康効果を学びました。また、実際に何種類かのオリーブオイルをテイスティングし、質を見極めるスキルを身に付けました。ジュニアソムリエ資格取得後、さらに知識を深めて、ソムリエ資格を取得しました。現在、ソムリエ資格取得者は、全国に約30名おり、県内では初めてです。

カフェ・キアッケラ
オリーブオイルについて教えてください。
 エキストラバージンオリーブオイルとは、摘んだオリーブを24時間以内に搾って、低温で圧搾し、酸度が0.8%以下で、特に良質なものです。新鮮なオリーブ果実から化学処理をしないで搾りだしたバージンオリーブオイルで、本当に自然なオイルです。オリーブオイル(ピュア)とは、精製したオリーブオイルに風味付けのためにバージンオリーブオイルを加えたものです。

おいしくて体に良いオリーブオイルの料理とは?
 まだまだオリーブオイルを身近に感じている方は多くはないですが、本当に何でも合うんですよ。カルパッチョは、定番ですが、カレーライス、ハヤシライスにも合います。ソースとして、いろいろな料理にかけて食べていただきたいですね。オリーブオイルに多く含まれているオレイン酸は、善玉コレステロールの働きを助ける効果があります。イタリアでは、離乳食としても用いられていて、体に優しい成分を持っています。

 「これからもっとオリーブオイルの魅力を広めていけたらいいですね。」と笑顔で語る佐鳥店長。10月に、第1回オリーブオイルセミナーを開催。オリーブオイルに親しんでもらえるような講座を定期的に開催されるという。今後は、県内初のソムリエとして、県内各地で多くの人にオリーブオイルについて伝えていきたいそうです。健康と美容に良いオリーブオイル。ただの油だと思っていた方も、この機会に家庭の油をオリーブオイルに変えてみるのもいいかもしれませんね。

    山口商工会議所月報

会員事業所訪問

有限会社ちふりや工業
 代表取締役 岩下 芳人 氏
山口市陶1928
TEL(083)986−2300
http://www.16.ocn.ne.jp/~cubelet/


有限会社 ちふりや工業

はじめにちふりや工業の歴史を教えてください。
 ちふりや工業は、先代が昭和45年に建設業として創業しました。会社名の「ちふりや」とは、先代が戦時中、満州の千振(ちふり)村で、農学校の先生として赴任していたことに由来します。昭和57年、当時、25歳の私は、大企業の歯車の歯よりも、あえて棘の道を歩む方が合っている気がして、国鉄を退社いたしました。家業を継いだ時は、ほぼ廃業寸前の状況で、現場の技術も経営の知識も全く分からない中の、まさにゼロからのスタートでした。事業を承継してしばらくは、仕事の受注も波がありました。特に、平成7年の阪神大震災の時は、復興事業のため、メイン事業のJR工事があまり無く、2〜3年間仕事が激減しました。様々なことがありましたが、お陰様でこの10月、創業40年を迎えることが出来ました。

以前、取材をさせていただいた時、移動式仮設トイレ『キューブレット』を開発されていました。
 平成12年くらいから、本業である建設業の他に、商品開発の分野に踏み込みました。前述したように、やはり当時は、建設業の下請けではなかなか不安定な部分もあり、事業の先行きを考える中で、当時としては、全国に先駆けて、移動式仮設トイレ『キューブレット』を開発しました。新幹線の高架橋補強工事の安全会議の際に、移動しながらの現場のトイレがどうにかならないものかという意見をもとに、具体化しました。今でこそ、あらゆる工事現場で利用されていますが、当時としては画期的なものでした。
その後、『フレコンキーパー』や大型土嚢製作治具『瞬作』なども開発し、特許を取得しました。こうした商品開発には、特許登録まで1件100万円程度かかり、商品開発費用を含めると簡単には出来ませんが、我が社の場合は、経営革新計画の認定により、上手く国や県の補助金などを活用して、コストを抑えることが出来ました。
良い商品を開発すれば、必ず後発の大手企業が、同様の商品を開発し、コストや数量、取引先等、規模にまかせた戦略で、中小零細企業としては、太刀打ちできません。ただ、大手には出来ない独自性を活かし、小回りを利かせた戦略で全国展開することが重要だと考えています。最近当社は、本業に対し、商品開発の割合も高まっていますが、ひとつの商品を開発、販売して終わるのではなく、次々と新たな商品を生み出さなければいけないと思っています。

次々と商品開発をするのは、容易なことでは無い気がしますが。

有限会社 ちふりや工業

 常に情報のアンテナを張っていることが大切です。今まで手掛けた商品開発については、展示会やネット上からヒントを得たり、実際に膨大な特許申請情報の中から、特許を譲ってもらい、更に味付けしたものを世に送り出していることが殆んどです。極端な話、ゼロからの創造はあまりありません。私自身、情報を得るため、昔から、ひとりで飲み歩き、様々な企業の方々と話が弾むこともあり、良い情報交換の場となっています。現在でも重要な取引をさせてもらっている企業で、当時の担当者とも、こうした場で出会いました。

最後に、皆様にお伝えしたいことはございますか。
 事業に対し、常に挑戦し続けることが大事だと思います。その土台となるのが、「経営革新計画」だと思います。わが社においても、5年後のあるべき姿を見据え、事業の独自性を念頭において、常に挑戦し続けたいと思います。