【2013.10月号】

すきっちゃ やまぐち!今月の顔

西中国信用金庫
常勤理事 宇部・山口地区本部長 山本 薫 氏 
山口商工会議所常議員・3号議員

山口市小郡下郷1201番地
TEL/083−973−2262
http://www.nishichugoku.co.jp/

西中国信用金庫

やまもと かおる
1952年(昭和27年)生まれ。山口市出身。1975年(昭和50年)立命館大学経営学部を卒業後、旧吉南信用金庫入庫。支店・本部の勤務を経て、2005年(平成17年)6月常勤理事に。2010年(平成22年)7月宇部・山口地区本部長に就任。

《 あたたかさをあなたに  》

西中国信用金庫のあゆみ・経営理念をお聞かせください。
 当金庫は、明治42年5月産業組合法により無限責任彦島村信用組合として創業以来、一貫して地域金融機関としての使命を十分に認識し、地元中小企業からの資金需要に対する積極的な対応、および地域活性化に向けた事業展開を通じて、地域社会の発展と繁栄に努めて参りました。
 近年においては、金融環境の変化、多様化する顧客ニーズへの対応、および将来を展望した継続性のある事業の推進に向け、6信金・1信組での合併を行い、新たな歴史をスタートさせています。

 まず、2004年(平成16年)7月に、下関市に本店を置く豊浦信用金庫と合併いたしました。続いて2007年(平成19年)1月には、宇部信用金庫、吉南信用金庫、津和野信用金庫と合併し、名称を「西中国信用金庫」といたしました。

 また、2009年(平成21年)10月に、岩国信用金庫、下関市職員信用組合と合併することにより、営業エリアが非常に広域となっています。

 このため、本店を置く下関市以外の宇部・山口・津和野・岩国の4地区には、地区本部を設置し、本部・地区本部の連携のもと、各地区へのサービス向上を図っています。
 当金庫は、「共存共栄」、「相互扶助」を理念とする創業の精神、そして、地域の皆さまへの感謝の気持ちを忘れることなく、協同組織金融機関として、地域とともに歩み、質の高い金融サービスをお届けし、お客さまの豊かな暮らしと地域社会の発展に貢献していきます。

西中国信用金庫のシンボルマークについて教えていただけますか。
 当金庫のシンボルマークは、西中国信用金庫(NISHI−CHUGOKU SHINKIN BANK)の「N」と「C」を表し、ピンク色の2つのサークルが「地域」と「お客さま」を、オレンジ色が「西中国信用金庫」を象形しています。

  この華やかな色彩と伸び伸びとした姿は、エネルギーに満ち溢れ、 常にお客さまの暮らしを見つめ、 地域の皆さまの生活が豊かで楽しい日々が過ごせるようにとの願いが込められています。コーポレートカラーのローズピンクは、お客さまへの「感謝」と「暖かい心」を、ファインオレンジは、お客さまとの「親密」と「熱意」を表しています。

西中国信用金庫

地域貢献活動もされておられますが。
 当金庫では、金融機能の提供に留まらず、文化・環境・教育といった面も視野に入れ、広く地域社会の活性化に積極的に取組んでいます。例えば、山口地区においては、7月27日に開催されました「ふしの夏まつり」では、おごおり総踊りに参加いたしました。また、福祉活動として、6月15日の「信用金庫の日」には、献血に協力しています。他にも、清掃奉仕活動として、毎年6月に行われる「日本列島クリーン大作戦」に参加をしたり、にししんフォーサイトクラブ「清掃ボランティア活動」など、ボランティア活動も積極的に取り組んでいます。また、文化活動としては、ビジネスマナー講習、理事長杯囲碁大会を開催しており、当金庫本店の別館1階を「にししんギャラリー」として、地域の皆さまに開放をし、展示会等にご利用いただき好評を得ています。

山口地区本部長として、庫員への想いをお聞かせください。
 お釈迦様の最後の教えに「少欲(しょうよく)知(ち)足(そく)」という言葉があります。感謝の気持ちを忘れずに、心の豊かな人になってほしいと思っています。

 また、人を育てられる人になってほしいです。そのためには、少し私生活の部分にも入り込んで行かなければならない面もありますが、お互いに理解し合い、思いを共有することが大切なことだと思っています。そのため、当金庫では、四半期に一度所属長との個人面談を行い、いろいろな面から職員をサポートしながら明るい職場づくりを目指しています。

西中国信用金庫として、今後の取り組みを教えてください。
 当金庫は、昨年11月に、国から専門性の高い経営支援が行える「経営革新等支援機関」の認定を受けており、これまで以上に中小企業の経営改善支援に向けて、コンサルティング機能の強化に努めてまいります。

西中国信用金庫

 また、地域経済活性化の「かけはし」となり、地域との連携を強化するとともに、各地域の歴史・文化・風土を大切にして、それぞれの特性を活かした“お客さま目線”での営業活動を展開していきます。
中小企業円滑化法が、法的には平成25年3月末で終了した形となっておりますが、これにつきましても、従来通り、また従来以上にこれまでの流れは全部踏襲して、中小企業の皆さま方のお役に立てるよう、営業店の支援体制は十分整っておりますので、お気軽にご相談・ご利用下さいますようお願い申し上げます。

ふるさと山口に対する、想いをお聞かせください。
 大学4年間以外の長い時間を山口市で過ごしています。幸せなことに、山口でいつもおいしいものを食べているせいか、今までどこへ行っても“これはうまい”とひどく感動した事はほとんどありません。米・肉・魚・野菜・お酒のどれをとっても、平均以上においしい物を食べてまいりました。また、長い間大きな被害・災害もなく、今後も災害等の確率の非常に低い地域に暮らせて、本当に幸せだと思っています。

 2012年の統計では、山口県は高齢化率28.32%と秋田・島根・高知に次いで全国4位となっています。いろいろな要素によるものでしょうが、これを機会に山口市に全国から元気な高齢者をお呼びしてはどうでしょう。温暖な秋穂地区あたりにフラットな住居は十分用意できますし、そうすれば医療関連、教養・文化関連、衣・食関連、交通関連の施設・設備も必要となりますので、高齢者雇用にも繋がります。また、最近では50%以上の大学生が、地元での就職を希望しているという事ですので、その働き口も提供できるかなと思ったりしています。

[企業概要]
創     業:明治42年5月7日
本店所在地:下関市細江町1丁目1番8号
出 資 金:2,240百万円
常勤役職員数:659人
店  舗  数:57店舗(うち3出張所)・3代理店

   山口商工会議所月報

中小企業相談所 起業サポート 「私の起業」

Always Bar & Quizas(喫茶)
(オールウェイズ バーアンドキサス)
伊藤 玲奈 氏

山口市中央2−4−9
TEL/ 083−941−6639
https://www.facebook.com/pages/Always/252531314817862?fref=ts

■事業内容
レストラン、バー
営業時間:ランチ11:00〜14:00、バー18:00〜22:00
定休日:日曜日、祝日。月曜日のランチ

Always Bar & Quizas(喫茶)

来日、結婚、開業
 ジャズシンガーとして、約30年前にフィリピンから来日しました。山口でホテル専属の歌手として歌った後、様々な仕事を経て、湯田でスナックを経営していました。山口で結婚した後もシンガーとして小倉などで仕事をしていましたが、ここ数年、景気が悪くなるにつれ、シンガーの仕事の依頼が減ってしまいました。

 そんな折、知人から、現在のお店である物件の管理を頼まれました。元々、主人と一緒に毎週パーティーを開催し、友人たちに料理をふるまっていましたので、これを機に物件を店舗として改装し、料理を出すお店を開くことにしました。

  お店を始めるからということで、夫が起業塾を受講することになり、私も軽食や飲み物を出すスナックは経験があったのですが、料理を本格的に出した経験がなかったため、結局、夫婦で起業塾を受講しました。初めは、日本語の読み書きに自信がなかったので、積極的な気持ちではなかったのですが、経営の考え方などを学ぶことができました。起業塾を受講したときの同級生とは、その後もつながりがあり、開業後にコラボイベントを開催したこともあります。

お店もだんだんと軌道に乗って来ました
 起業塾で学び、店舗を思い通りに改装できたとは言え、スタート当初は苦労の連続でした。

 お店が、細い路地に入ったところにあるため、場所が分かりにくく、お客さんにお店を知ってもらうのに苦労しました。市民会館が近かったので、市民会館でイベントがある度にチラシを配布したりすることで、少しずつお客さんに知ってもらう事が出来ました。

  また、はじめは料理のバリエーションがあまり多くありませんでした。開業前に開催していたパーティーではカレーが好評だったので、お店でもそれをメインに提供していましたが、それ以外の料理も出したいと思い、勉強しました。今では、フィリピンなどからも良い素材を仕入れ、おいしいものを提供できるようになりました。

Always Bar & Quizas(喫茶)

  お店は、今月で3周年を迎えます。課題はまだ山積みですが、最初よりは順調になってきたと、前向きに考えています。

軸にあるのは音楽です
 シンガーとしての活動は、ずっと続けています。ジャズ、ラテン、ポップス、ゴスペルなどの曲を歌っています。

  音楽の仕事で九州によく行きますが、九州は、ミュージシャンもお客さんも活躍の場も多く、ミュージシャンは、いろいろなものを吸収できます。

  それに比べると、山口にはまだ、若いミュージシャンの活躍の場が少ないです。そんな中でも、向上心のある人にはアドバイスをして、応援してあげたいです。お客さんとは仲良く、友達のような付き合いをしています。ライブの時にも、ステージとお客さんとの距離が近いので、一体となる感覚です。

  新しい歌に出会ったときは、何週間もかけてその歌に馴染み、自分の心に染み込ませます。そして、十分染み込んだ後に湧きあがった自分の感情を込めて、お客さんの前で歌います。

  私の軸にあるのは歌ですが、それを通してお客さんや音楽好きの方やミュージシャンと関わることも大切にしています。お店のイベントも、いいお肉が手に入ったらバーベキューをしたり、ボジョレーヌーボーのワイン会を開いたりと、その時々で、みんなで楽しんでいます。


   山口商工会議所月報

中小企業相談所 企業サポート 「私の商い」

YAOZE(やをぜ)
牛尾 恵美子 氏

山口市後河原188
TEL/ 083−941−6424
http://yaoze.petit.cc/

■事業内容
焼き菓子販売
営業日:水、土、日曜日
(稀に不定休あり。詳しくは、HPをご覧ください)
営業時間:11:30〜18:30
(完売により早めに閉店する場合もあります)
駐車場:2台

一の坂川沿いの古民家での、季節を感じる暮らしの中から、
この土地ならではの新しい焼き菓子が生まれます。

YAOZE(やをぜ)

夫にとって思い入れのあるこの町は、私にとっても暮らしやすい町でした。

  大学卒業後、都内のレストラン・カフェに勤め、お菓子を作っていました。東京圏の中でも自然のある閑静な土地に住んでいましたが、それでも、都会の過密な暮らしや長い通勤時間に疲れていました。東日本大震災で東京の住みにくさを改めて感じ、中国地方への移住を決めました。

  はじめは他県の里山の古民家なども見に行ったのですが、山口市を見に来た時に、中心商店街にはお店が揃っており、ここで生活するというイメージをリアルに思い描くことができたため、山口市で物件を探すことにしました。

  もともと夫の祖父宅が山口市にあり、夫は子どもの頃から山口によく訪れており、多摩美大在学中に島根県浜田市の実家に帰省する時も、小郡駅(現・新山口駅)で下車して山口県立美術館に立ち寄っていたそうです。夫にとっては、いつか住んでみたいという思い入れのある町でした。私にとっても、ここは手足を自由に伸ばせて自然がすっと生活に入ってくる一方で、商店街の便利さも併せ持つ、暮らしやすい町です。

築130年以上の古民家に、お店を開きました。
 私も夫も古くて良いものに愛着があったため、一の坂川沿いの歴史的町屋景観に即した築130年以上といわれる古民家が気に入り、自宅として借りました。
 
 山口に住み始めてから、東京では口にする事のない、山口や近隣県の食材を商店街などで買うようになり、新鮮に感じました。東京では素材の良さにこだわるお店に勤めていましたので、今度は山口の良質な素材も取り入れたお菓子を作りたいと思いました。

  そこで、匠のまち創造支援事業補助金も活用して、自宅の一部をお店に改装し、今年の1月にYAOZEをオープンしました。夫も自宅で銅版画教室を始めました。匠のまち創造支援事業補助金は、山口の歴史的な町並みを利用して、そこでお店を開設したいという具体的な目標がある人には、活用しやすい制度だと思います。

YAOZE(やをぜ)

山口県近辺の食材をヨーロッパのお菓子に組み合わせています。
 開業直後には、近くの市場などから仕入れた金柑を焼き込んだパウンドケーキが、お客様に御好評を頂きました。こういった、山口の身近な素材を使った焼き菓子で、一年のメニューサイクルを組み立てているところです。焼き菓子でも作りたてを食べて頂きたいとの思いから、長持ちさせるための包装はしていません。

  お菓子に使う材料は、手づくりできる部分は自分で作っているので、フルーツを生で使わない場合は、コンポートにしたりしています。また、素材を大切にしているため、お店に並べる商品のメニューの一部は、季節によって変わります。今はオープンして初めての秋を迎え、旬の素材をふんだんに使ったお菓子を提供しています。

  お店は狭く、場所が分かりにくいですが、お客様の中にはインターネットで当店を見つけて訪れてくださる方もいます。品質にこだわっていれば、それを求めるお客様が来て下さると思っています。

地元に馴染んだ暮らしとお店を続けて行きたいです。
 10月5日・6日に一の坂川沿いと竪小路周辺で開催される、アートふる山口に参加します。秋のお菓子をお店に揃えてお待ちしています。

  12月は、開店してから初めて迎えるクリスマスなので、お菓子はもちろんディスプレイなどのお店の雰囲気づくりにも力を入れたいです。ドイツのシュトーレンなど、クリスマスの焼き菓子を数種類揃える予定です。