【2013.12月号】

中小企業相談所 起業サポート 「私の起業」

けんたくん山口店
山口 晋 氏

山口市大内御堀1433−2
TEL/ 083−941−3194
http://www.food-joint.com
■事業内容
健康管理食宅配サービス

地域の方に身の丈に合った貢献をしたい

自分のすべき仕事だという確信を持って、この世界に飛び込みました。
 この仕事を始める前は、高齢者向けビジネスもお弁当ビジネスもまったくの未経験でした。

  起業を考え始めてから、高齢者向けのお弁当宅配について知り、それについて調べる中で病気の人のための病態食というものがあることを知りました。高齢化社会のニーズに対応したものであること、小資本で身の丈に合った起業が出来る事、人の役に立てるということから、けんたくんの山口代理店を立ち上げました。

  山口市近辺をはじめとしたエリアを対象にお弁当を配達しており、私が配達できないエリアについては、宅急便を利用し別途送料を頂いて配送しています。私は、食に関しては平等であるべきだと思うので、ご注文があった時に配達エリア外だからといってお断りすることをしたくありませんので、可能な対応をご案内しています。

  会社員の頃には銀行から融資を受ける仕事をしていたので、融資対応の知識はありました。しかし、自分が事業主になって事業自体を組み立てるというのは初めての経験だったので、商工会議所に相談に行きました。

  高齢者の食事に関するデータやアンケートを商工会議所と一緒に分析して、冷凍宅配弁当のニーズがあるという確信をもちました。それから、売上がいくら必要か、それを得るためのルート、エリアをどう設定すればよいかといったことを、一緒に考えてもらいました。

お客様との会話が大切な仕事です。
 お弁当は冷凍ですので、お客様に手渡ししています。お会いするといつでも会話が弾み、長い時間いろいろなことをお話します。お客様と対面することがこの仕事の大切な部分だと思っているので、できるだけ自分で配達したいと思っています。


  配達に尋ねた時に、お客様の容体が急変されていたということもありました。少しでも高齢者のことが分かればと思い、ホームヘルパー二級の勉強をして資格を取りました。

  お客様が入院されたりしてお弁当をやめられることも多々あるため、商売として大丈夫なのか心配になった時期もありましたが、数ヶ月悩んだ末、配達に行くその時々で一所懸命お客様に接するのが大切だと気付きました。自分にだっていつ何が起こるか分からないし、この仕事は人に必要とされている仕事だから、とりあえず今日はお客様のところに行って頑張ろう、毎日それを積み重ねていこうと思いました。

事業は手探りで進む、答えの無いものです。
 高齢者、病気の人を対象にと考えて商売を始めましたが、障がい者などの食事で困っている人全般も対象として、必要としている人に必ず行きつくようにしていきたいです。それができたらまた、先に何かが見えて来ると思います。大きなことはできませんが、目の前の現実をしっかりと見つめ、自分が出来ることをきちんとやっていきたいです。

  近い将来、山口県産の食材で作ったお弁当を高齢者に配達したり、“タニタ食堂”のような健康志向のレストランを経営することができたら一番いいと思っています。

  今の段階ではそこまでできませんが、山口県民として常に地域住民に「何かをしてあげたい。」と心がけています。

   山口商工会議所月報

中小企業相談所 企業サポート 「私の商い」

GHANA kitchen BAOBAB
サムエル・クワシー 氏

山口市駅通り1−7−10
TEL/ 083−921−2811
https://www.facebook.com/GhanaKitchenBaobab

■事業内容
事業内容:ガーナ料理レストラン
定休日:日曜日のディナー、水曜日
営業時間:11:00−15:00、17:30−22:00
店休日や営業時間は、Facebookにて随時お知らせしています。

木の暖かみのあるレストランです。

GHANA kitchen BAOBAB

アフリカ・ガーナの文化を山口に
 夫婦で山口に引越してきて、山口の人にガーナやアフリカのことを知っていただきたいという思いから、ガーナ料理のレストランを始めました。ガーナの家庭料理は、トマトベースの煮込み料理で、オクラなどの野菜をたっぷり使います。ガーナカレーとバオバブカレーの二つがお店の代表料理ですが、ガーナでの正式名称は、オクラシチューとピーナッツシチューです。どちらもカレー粉を使わずに香辛料で味を調えますが、ご飯にかけながら食べるスタイルがカレーライスと同じなのでカレーと名付けました。お店では具をチキンにしていますが、ガーナではスモークフィッシュを入れることも多いです。

  最近、サッカーや陸上などでアフリカをルーツに持つ選手の活躍をお客さまと一緒に観戦したいと思い、パブリックビューイングのためのテレビも設置しました。山口県立大学のワークショップで、ガーナの紹介をさせていただいたこともあります。また、アフリカの伝統的な布を使って、友人達と一緒に、バオバブのタグをつけて東袋やコースターなどの製作販売を始めました。

バオバブの木のイメージの店舗づくり
 山口にお店を出すと決めて、物件を探しました。商店街以外の地域でも探しましたが、駅通りが好きなので初めから駅通りを視野に入れていました。同じ駅通りにお店を出している方の紹介で今の物件を見つけ、山口商工会議所の起業塾や窓口で創業の相談をしました。その相談の中であきないのまち補助金が利用できることを知り、申請しました。

GHANA kitchen BAOBAB

  予算が少なかったので、内装はシンプルにしてもらいました。店内は木の暖かさを取り入れたイメージにしてもらい、テーブルは自分たちで作り、買ってきた椅子に塗装しました。そこにガーナらしいディスプレイを加えて、この一年間で少しずつお店の内装を整えてきました。

ゆっくりとお店を地域に根付かせていっています。
 お客様の割合は、女性、カップル、家族連れがそれぞれ3割ずつくらいです。珍しくておいしい料理があっておしゃれで、お座敷もあるお店なので、小さい子供さんのいるお母さんがゆっくり食事できることから、赤ちゃん連れのお母さんの利用が口コミで増えています。二階のお座敷は、ワークショップや交流会の場所としても利用してもらっています。

  11月で一周年を迎えました。一年前は、とにかくお店を知っていただきたいという思いから、メディアに出させていただきました。そのおかげでたくさんの方々に知っていただくことができました。二年目はイベントへの参加を増やして、フェイス・トゥ・フェイスでお客様に自分たちのことを知っていただきたいです。