山口商工会議所

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2026.01.01 その他

[2026年頭所感]会頭挨拶『それでも地域でできることを』

新年あけましておめでとうございます。令和8年の幕開けにあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。私は昨年11月に4期目の会頭職を拝命いたしました。重責に改めて身の引き締まる思いであり、頂いた負託にしっかりと応えられるよう、引き続きご指導ご鞭撻を賜りながら、地域の諸課題の解決に全力で取り組んでまいります。

商工会議所は、全国515会議所・126万社の会員から成る日本最大の経済団体です。しかし、平成11年の163万社をピークに会員数は減少傾向が続き、中小企業を取り巻く環境は依然として厳しい状況にあります。雇用の受け皿である中小企業の持続可能性こそ、地域経済の根幹を支える最重要課題といえます。

日本全体が「人口減少」という構造的課題に直面する中、「持続可能な社会」の実現は一自治体のみで達成できるものではありません。ですが、まずは私たちの足元から一歩を踏み出さなければ、未来は拓けません。

山口商工会議所では昨年6月、山口市の未来を見据えた『やまぐち魅力向上プラン』を策定しました。「人口減少」と「公共交通」を中心課題に据え、次世代に引き継ぐべき都市の姿を描いたものです。

とりわけ重要なのは、人口減少を克服するための「地域の魅力づくり」です。山口市が持つ豊かな自然や歴史文化、そして暮らしやすさといった資源を最大限に活かし、定住の促進や人材流入の拡大につなげてまいります。地域資源を基盤とした持続可能なまちづくりを、本年も確実に進めていきたいと考えています。

また、「公共交通の活用と再生」は、高齢化社会における不可欠な社会インフラとして大きな鍵を握ります。利用者減や運営コスト増に直面する交通事業者の現状は深刻であり、持続可能な運行モデルの構築が急務です。行政・関係団体と連携し、利用促進や新たな交通施策の検討を進めて参ります。

さらに、山口都市核・小郡都市核、21の地域拠点を中心とする「街中居住」の推進は、コンパクトシティの実現に向けた重要な柱です。都市機能の適切な集約は生活の利便性向上に資するだけでなく、人口減少時代においても持続可能な都市構造を維持するための基盤となります。引き続き政策提言活動を強めてまいります。

新型コロナウイルス感染症は収束に向かったものの、エネルギー価格の高止まりや円安に伴う輸入物価の上昇など、市民生活・企業経営への負担は依然として大きい状況です。

本年は「それでも地域でできることを」を年度方針に掲げ、市内全域での経済循環と地域の魅力を高める取り組みを進めてまいります。各地域の個性を尊重し、シビックプライドを醸成しながら、「山口に住み続けたい」と思える誇りある社会の実現に向けて歩みを進めたいと存じます。

本年は午年です。「牛も千里、馬も千里」という諺が示すように、早い遅い、上手い下手があっても、着実に歩み続ければ必ず目的地に至るものです。会頭として最後の3年間、慌てず、焦らず、諦めず、一歩一歩確かに前進してまいります。

結びに、本年が皆様にとって希望と発展の一年となりますよう心より祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。

山口商工会議所 会頭 河野康志

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