山口商工会議所

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2024.01.09 その他

河野会頭 新春互礼会挨拶

まずは、この度の能登半島地震や航空機事故でお亡くなりになられた方へお悔やみと、ご遺族の皆様、関係者の皆様、そして被災された方々へ心からお見舞い申し上げます。未だ安否不明の方が一刻も早く無事、救出される事を、心から願っております。

皆さん、明けましておめでとうございます。今年は4年ぶりにコロナを気にしなくて良いお正月が迎えられたことは、一つの区切りであり、良かったことと思っております。

2023年を振り返りますと、新型コロナウィルスの感染症法上の分類が5類に移行し、経済活動が正常化の方向に進展しました。インバウンドの増加や個人消費の回復も見られましたが、市場構造の変化や消費の片寄りにより、未だにコロナ前の水準に、戻っていない企業も多い状況です。さらには『ゼロゼロ融資』の返済に伴う企業倒産が増加、8年ぶりの高い水準になっています。アフターコロナの経済は『光』と『影』が入り混じっており、原材料高やエネルギー価格の上昇、防衛的な賃上げなどが中小企業や小規模事業者の経営の足かせとなっています。

山口商工会議所では昨年8月、実態調査をもとに地元行政に対し緊急要望を行い、実体経済の厳しさを訴えました。特に要請の多かった人材確保対策において、山口市の迅速な対応に感謝申し上げます。また、昨年11月29日に国会にて『2023年度補正予算』が成立し、総合経済対策が組み込まれました。これを受け、具体的な経済対策が山口市議会で補正予算として成立しました。これにより、われわれは、中小企業、小規模事業者の人手不足の克服、生産性向上や成長支援など、踏み込んだ支援を進められることになり、関係の皆様に心から感謝いたします。

昨年末の内閣府の発表によれば、日本の2022年の1人あたり名目GDPが、イタリアに抜かれてG7で最下位となりました。このニュースには大変驚きました。これは円安の影響だけでなく、長期的な日本の成長力の低迷を示唆するからです。国力の低下が現実のものとなる中、焦点は企業の資金繰り支援から新陳代謝を促す事業再生や生産性向上をどう具体化するかに、移ります。中小企業では『物価高分』と『賃上げ分』を価格転嫁しようとしても、なかなか進まない実態があります。一つには、競合する企業の数が多すぎのではないでしょうか。これはあくまで私見ですが、地域内や同業種同士のM&Aが進めば、過当競争も自ずと減るでしょう。その効果で企業のスリム化が進めば、生産性も向上し人材不足も落ち着き、成長分野への投資や人材シフトが進むでしょう。これに加え、M&Aに関するさらなる補助制度や税制優遇措置が導入されれば、経営者が創意工夫し、投資に前向きになるのではないでしょうか。M&Aは簡単な事ではありませんが、人口減を乗り越え、賃金と物価がバランスよく上がる好循環につなげていく上での、一つの切り札になるのではと思っております。。

本日の新春互礼会では、240名の皆様をお迎えする事ができました。ご来場、誠にありがとうございます。また、山口市長・伊藤和貴様、山口県副知事・平屋隆之様をはじめとするご来賓の皆さまに、心よりお礼を申し上げます。

2024年は甲辰(きのえたつ)で、草木の芽生えや物事の始まりを象徴する縁起の良い年です。皆様のご多幸とご繁栄を心よりお祈り申し上げ、主催者を代表し、新年のご挨拶を申し上げます。本年もどうぞよろしくお願い致します。

令和6年1月5日

山口商工会議所会頭 河野康志

 

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