山口商工会議所

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2022.01.01 その他

[2022年頭所感]会頭挨拶『ローカルファースト』

令和4年の新春にあたり、謹んで新年のお慶びを申し上げます。コロナ禍で2度目のお正月を迎える事になりました。振り返れば2020年2月3日、横浜港に入港したクルーズ船ダイアモンドプリンセス号内でコロナ感染が発覚し、日本政府から乗員乗客の下船許可が下りませんでした。以来、マスコミ報道がコロナ一色になり、その日を境に新型コロナウイルス感染症との長い戦いが始まった様に思います。

現在はワクチン接種効果と国民一人一人の感染防止への努力によって、感染は落ち着いた状況が続いています。第6波や変異株への懸念はあるものの、感染防止と社会経済活動を両立させる新しいステージに入りつつあり、ワクチン接種証明等の活用で、経済回復へ向けての具体的な出口戦略を実行すべき時に来ています。
足元の業況は、社会経済活動の回復期待から改善に転じつつあるものの、原油などの資源価格の高騰、行きすぎる円安等への懸念により、なかなか力強い回復には無い状況です。2年近い活動制約で大幅に財務状況が悪化している飲食、宿泊、交通、イベント、観光事業者の経営は厳しく、持続的な売上確保や税負担軽減等による自己資本の充実強化が不可欠です。新しい経済対策は、コロナ禍で困窮する事業者支援とともに、中小企業や地域の成長力を底上げする対策に重点を置くべきと考えています。

そのためにも、ビジネス変革やイノベーション創出への挑戦支援、デジタル化による生産性向上、事業再構築、新規創業等を通じた付加価値向上対策、地方への人材移動や企業立地、中心市街地活性化など、地域経済が好循環へと繋がる支援が重要となります。中でもコロナ禍による活動制約によって、テレワーク等デジタル技術の進展による地理的不利の解消がクローズアップされました。働き方・住まい方の多様化等を受け、安心・安全・快適な住環境を持つ地方都市の良さが再評価されています。今こそ、地域の行政・企業・住民が一体となって、地域の資源である人・モノ・情報を最大限活用し、持続的に地域の魅力を創り出す「ローカルファースト」なまちづくりを大きく前進させる好機であろうと思います。

昨年より当所においてDX(デジタルトランスフォーメーション)技術を活用した、地域内経済循環アプリ『やまっち』の開発を進めていましたが、本年春にいよいよリリース予定です。地域には、自分の知らない素敵なお店、美味しい食べ物がまだまだ沢山あります。今年がアフターコロナか、ウィズコロナか未だ見通せませんが、仮に対面営業の制約や集客イベントの制限があったとしても経済を大きくストップさせる事無く、域内消費を活性化させるのに、このアプリが一役買う事を期待しています。

令和4年1月1日

山口商工会議所 会頭 河野康志

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